1-6. アメリカでの就職活動のポイント

鈴木:

あのー…それって、こっちに来て…MBA でね。

田中:

えぇ。

鈴木:

MBA でね、毎日言われるのが、「ネットワーキングしろ」って言われるんですね。

田中:

ネットワーキング?

鈴木:

で、ネットワーキングのパーティに行ったり、就職のそれこそ説明会に行ったり、で、その会社のことを知りたかったら、会った人にメールして、ちょっとコーヒーでも飲む時間ないですかって聞いたり、常にネットワークしておけって言うんですね。で、こっちだとそういうサイトまであって、その…日本で言うとMixi みたいなサイトで、それの就職版があるんですね。で、誰と誰がどの会社でつながっているかって、全部こうつながっていくことになって、僕がこう山下君につながると、僕と山下君は知り合いで、山下君の知り合いでこの会社で働いている人がいるっていうのが僕は分かるの。だからそうすると山下君の知り合いなんだけどって、この人にアポイントできるでしょ?

田中:

あぁなるほど…

山下:

ふーん…

鈴木:

そうするとコネがどんどんつながっていくっていうので、この会社には僕は全くタッチできなかったところだけど、山下君と知り合いになったから、僕はこの人と知り合えて、で僕も、その知り合い…ここの人も僕が山下君と知り合いだからっていうここのコネがあれば、信用してくれるわけじゃん。

田中:

なるほど…

鈴木:

だからお互いにそういうのが…アメリカってそれがとても重要視されていて、コネクション…というかネットワーク、って、あのー…日本だとまだまだあの、すごい…あのー…

田中:

日本はまだまだ閉鎖的ですよね? そういうような…

山下:

すごい警戒心が強いでしょ…

鈴木:

あんまりないけど、こっちはもうネットワーク。で、それは英語で言うと、「ソーシャル・キャピタル」っていう言葉になっていて、その自分のソーシャル・キャピタルをどれだけ作っていくか、人間関係の幅っていうのをどれだけ作っていくか、人脈をどれだけ作っていくかっていうのは、その…新卒の時も必要かもしれないし、転職だと間違いなく必要なことなんですね。日本でもそうだと思いますよ。で、MBA でよく言われるのが、求人の8 割は、ネットワークからくる。本当に表に出ている広告とかね、新聞とか出てたり、普通にこう就職サイトとかに出ているものって2 割しかなくって、本当に欲しい人って言うのはネットワーク関係でくるし。

田中:

ふーん…そうですか。

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