2-6. 日本企業の留学生に対する期待
早水: |
はい、分かりました。えーと、さきほどあのー、会社のご説明の時に少し触れていただいたんですけれども、まぁ留学をしていない日本の、あのー、大学を卒業している学生と、あとはこちらでの留学経験を得て就職活動に、あのー、臨む学生とでは、けっこうまあ、さきほどおっしゃられたのは英語が使えるとか、国際文化を理解しているとか、あとはチャレンジ精神があるとかそういったメリットはあると思うんですけれども、実際にあのー、小林様から見て、企業の方がその期待されていることっていうのは、それ以外にありますか? |
小林: |
えっとですね、あのー、ある企業さんが言われていたんですけど、相手企業さんなんですけど、毎年 50 人ぐらいあのー、新卒を採用されるんですね。で、その企業さんは、いつも 10 %ほど留学経験のある子を入れたいと。 |
早水: |
はい。 |
小林: |
というのは、今、その日本の企業って、ま、アメリカなら、黙っていてもダイバーシティーになっていくんですけども、日本って、みんな日本人だから、アメリカに倣って、色んな多様…多様化しましょうと、人材を。でも、いきなりやっぱり外国人が入ってきちゃうと大変なので、まずは外国の文化を得ているといことで、それで留学経験のある子を 10 %入れてみると。それで、そうすると、やはり新しい風が吹くと、で、なぜかというと、私もあのー、思うんですけども、留学生達にセミナーをやっている時と、ある時、あのー、日本のある大学で、一つのゼミがその教授の方と一緒に修学旅行みたいなことに来られたんですね。で、テーマがアメリカでビジネスを立ち上げているあのー、日本人みたいな感じで、その時も私、しゃべらせていただいたんですけども、すごくこう違うんですよ。やっぱり留学生の子達って、どんどん質問が来て、でもうエネルギーですよね。 |
早水: |
すごく積極的… |
小林: |
積極的ですね。で、彼らが特別だったかもしれないですけども、やっぱり、すごく受身で「聞く」んですかね、聴講するって感じで、質問も出て来ないし、そのちょっと積極…あの日本人だなっていうのをすごく感じたんですね。で、そういう子達がこう入ってくると、やっぱりこうお互い刺激ってありますよね。これがまたある外資系の、ドイツがえーと親会社の日本のえー現地法人の社長さんが言われていたんですけど、国際会議に出た時に、日本人はしゃべらないと、黙っていると、 |
早水: |
どこでもそうなんですね。 |
小林: |
うーん。決定した後に文句を言うと…。で、留学生が欲しいと…。自分の意見を述べろと…。そういう意味でやっぱり留学生って、こっちで授業とか、生活中、文化の中で自分の意見を言う・主張するっていうことを身につけているので、そういった人材っていうのがこれから欲しいですよね、日本企業っていうのは。 |
早水: |
大きな資質ですね。 |
小林: |
ええ。 |
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