2-7. アメリカ人の日本での就職

早水:

えーと、そうしましたら、次なんですが、あのー、…。 外国人の方で、ごめんなさい、日本で就職を希望される方もサポートはされていらっしゃるのですか?

小林:

ええと、外…国人というと?

早水:

要はまああの…日本人以外の方ですね。

小林:

えっと、こっちにいる、アメリカ人ってことですね?

早水:

そうです。

小林:

こっちだと、外国人は私たちだから…はっはっはっ…。 ええ、ありますねぇ。

早水:

あのー、具体的にどのような、あのー、形で就職をして、また、どういう業界が多いですかね?

小林:

ええとですねぇ。えー…実績はまぁ今まででもあるんですけれども、まぁ業界…やっぱり製造業になりますね。

早水:

製造業?

小林:

やっぱり、あのー、…色々お話を聞くんですけれども、文系のお仕事、いわゆる事務職とか総合職とか、何ていうんですか…。文系・理系と大きく分けた時に、やっぱり事務職だと完璧に日本語ができないと、やはり日本だと今難しい、と。で、お客様のところへ行っても、まあ、日本人以外の人が来ると向こうがすごくびっくりしてしまうと。だけど、やっぱりエンジニアリングの部分っていうのは、ものすごく、あのー、ま海外の、あのー、人とやり取りをしたりとか、例えば、三菱重工さんみたいに飛行機を作って、ボーイングの技術者と技術者がどんどんやり取りしていますよねぇ? そういったことっていうのは、製造業だと沢山あるので、ま少々日本語が、技術者同士、話が日本語でできなくても、技術で使う言葉っていうのは一緒なので、そこは一緒であるし、少し日本語が不自由であっても大丈夫だと。ということで、まずはエンジニアリングから欲しいっていう企業さんはけっこうありますね。ま、その今まだ、スタート段階ですので、こっちがうまく行ってから、あのー、文系も採りましょうかという形になるみたいですね。で、私が直接、弊社のビジネスで関わってはいないんですが、あのー、訪問した企業さんで、ある大手の家電メーカーさんなんですけれども、あのー、その家電メーカーさんはダイバーシティをやろうということで、アメリカの各大学を訪問されて、で、文系の方も採ってこられると。ただその目的っていうのがすごくはっきりとしていて、やっぱり、もう 3 年働いてくれたらいいと。

早水:

3 年?

小林:

うん。で、文系なんですけど…

早水:

ええ。

小林:

何故かというと、やっぱりま、 MBA 取っている子達のこっちでの給与と日本の新卒の給与ってこんなに違いますよね。で、もうこっちのその、アメリカ人でその日本で行く子達も、会社からすれば同じ新卒の子なのに、こっちだけを特別扱いにはできないですよね。会社の規定で 1 年目はいくら、 2 年目はいくらで…。で、そうすると、同じ給与にせざるを得ないと。ただこのアメリカ人の人達って何が欲しいかっていうと、経験が欲しいんですよ。日本の企業で働きました、それもすごく有名な、グローバルな日本家電メーカーですよと。で、だから、逆にこっちの人達としては、戦力としてこう持ってくるってよりも、私が感じたのはちょっとこう…刺激剤、活性剤といった形?を望んでいるのかなと、

早水:

ええ。

小林:

いう感じですね。だから、まだまだエンジニアに関してはまぁ少しこう…あのー、他のアメリカ人の方をま、入れてくる風潮というのは少しずつならして来られたのかなって思うんですけども、文系はまだ難しいかなっていうのは私が思っているところですね。

早水:

なるほど…。

小林:

はい。

早水:

分かりました。

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